【お店】自然流菓子処
ヴィラージュ川端
川端風太朗 |
【パティシエ】川端 繁隆 |
【住所】〒630-0226
奈良県生駒市小平尾町1499-3 |
【TEL&FAX】0743-76-0591 |
【HP】→ |
【営業時間】10:00〜19:00 |
【定休日】火曜日 喫茶あり |
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国道168号線沿い竜田川を前に木をふんだんに使った建物が・・・
季節の植栽に彩られたゆったりとしたお店。 |
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【パティシエ−プロフィール】
なんと、奈良では知らない人はいないであろう老舗「アスター」を立ち上げられた方。30年余りで全4店舗(現在3店舗)まで成長させてたのが、パティシエの川端繁隆さんだったのです。
ご本人たっての希望で「写真嫌いなんです」・・・と言うわけで、初めは残念ながらパティシエの写真はなかったのですが、後日またまたお願いしてご承諾を頂きました!
2004.11.4より、初公開(???)な川端パティシエの素顔です。
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↑【パティシエ】川端 繁隆 さん
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| 【和菓子の修行の頃から・・・】
古い話だね・・・。店を持つ前は色々なところで修行したね。大阪・・・横浜・・・最初は和菓子の修行だったね。別に有名な人に習ったんじゃないですよ。修行に出たお店も今はもうありません。古い話だからね。その時代、関西にまだ生クリームが無かったんです。東京に行ってね、生クリームのケーキ見てびっくりしたんです。
終戦直後、おじが材料問屋をやっていてね、私の為に一軒店を出してくれたんんです。それが「アスター」です。アスターの開店は、老舗である潟Gーデルワイスよりもまだ半年早かったんですよ。
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| 【アスターの成長・・・自分の求める物・・・ジレンマ・・・】
アスターは嫌で辞めた訳じゃないんですよ。設立から30年余り全4店舗まで大きく成長させました。宝石店のような洋菓子ショップにしようと思って一生懸命やってきました。しかし、店舗が増え大きく成長してくると、ケーキ作りではなく経営の方に重きを置かなくてはいけなくなって来てね。そうなると自ずと出来る事が制限されてくる。4店舗の経営となると甘くない。そうなってくるとどうも自分の生き方とは違う・・・合わなくなってくる。自分のやりたい事が出来ない、自分の人生に悔いが残る、そう考えるようになって来たんです。でもね、アスターを辞めるまでに2年半かかりました。そして55歳で辞めてね、ヴィラージュ川端を立ち上げたんです。
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書・豊口 広
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| 【自然流・残心・・・全てにおいてね】
お店の屋号に「自然流」とある。これはお菓子の事だけじゃないんです。私の生き方、お店、お菓子・・・ヴィラージュ川端を構成する全てのものが自然流なんです。肩を張って生きない、ありのまま・・・全てにおいてね。めいいっぱいアクセル踏んでいるとずっとアクセルを踏んでおかないといけなくなる。息が切れるからね。自分自身怠け者なのかなぁ。そんな生き方はしんどいからね。むしろ余韻とか余裕とかいうものがあって初めて発想が生まれてくると思うんだなあ。お店に掲げている「残心」もそうです。自然流はあくまでも余裕を残さないと自然流にはならない。「どうだ!」の世界ではないんだよね。だからうちのケーキは味にパンチがないしね。ただ、何日が経って心に残っている味であって欲しいんです。
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| 【癒しの場でありたい・・・あくまでクロコ】
話題のケーキショップはね、工房が一段上がってるところが多いね。彼らは自分達パティシエが主役。工房は彼らの舞台なんだ。私の工房を見て下さい、一段下がってるでしょ。うちはお客様が主役。私たちはあくまでクロコなんです。いかに居心地の良い環境を作るか、いかに楽しんで頂くか。私の店は、癒しの場であってほしいんです。
前の花畑もその一つ。少しでも来られた方に良い環境を提供したいと思ってね。お菓子は嗜好品、心を癒す職業だからね。汚いところをきれいにしよう・・・半分ボランティアもあるけどね。最近じゃあ畑の名物おじさんになってるね。
こういうお店を立ち上げる人がいないといけないんじゃないかなぁ・・・と思ってね。お店にいつもオーナーがいてお客様とコミュニケーションがあってね。やっぱりお客様と話さないとね。そして感じないとね。
来て頂いている・・・お仕事させて頂いている、最後は般若心経ですかね。出来ないけどね。邪心をかいてはいけない・・・欲をかいてはいけない・・・気持ちの中でそれを忘れてはいけない、そう思っています。
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| 【素材の追求・・・一つ500円のケーキ】
ケーキと長年つき合っていたらね、素材に行き着いたんです。いい素材をシンプルに仕上げる、「何も足さない、何も引かない」・・・そんなケーキにね。素材との最初の出会いは牛乳だったね。アスター時代にね。ある牧場の牛乳を使ってカスタードを炊いてみたんです。びっくりしましたね。なぜこんなに味が違うんだ!そこから素材の追求が始まったね。
うちのカスタードはバニラビーンズを入れてないんです。考えられないでしょ。牛乳、卵、バター。素材がいいから何も足す必要がないんです。
何も初めから一つ500円もするケーキを作ろうとした訳じゃないんです。素材を突きつめて突きつめて、作りたいケーキを作ったらこの値段になっちゃったんです。よく同業者に「一つ500円もするケーキ売る勇気があったなぁ。」と言われます。だけど別に考えてなかったね。とにかくいい素材を使いたかった。その後はお客様が決めて下さると思っていましたね。
このお店を立ち上げた時にね、同業者が全国から「こんなお店をやりたい」と言って見学に来ましたけどね、利益率が余りにも低いのでみんな「えー!!」と言って帰っちゃいましたよ。まぁそれだけにうちの存在価値があるんですけどね。簡単に出来たらみんなやっちゃうもんね。お店の形態は真似出来ますけどね、すぐに。だけど中身まではね。
私の求めているものは味の追求なんです。味の部分でここまで出来るというところを突き詰めて行きたいですね。そして温かみのあるアットホーム的なものをね。原点に和菓子があるからかなぁ・・・最近原点に戻って行ってるね。
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(手前はオーナーの息子さん)
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オーナーのロマンを支えるパティシエ達
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【男のロマンは女の不満】
大変な部分もあるんですよ。うちの素材はほとんど産直の独自のルートから来るんです。特にフルーツ類は年によって出来・不出来がある。この夏もね、「今年は桃は豊作です。」と言ってたのに、一週間後に「全滅しました、虫にやられました。」と連絡があってね。だから今年は出せなかったんです。
アップルマンゴーをね、奄美大島から仕入れてるんですけどね。アップルマンゴーを有機栽培で作っているところは日本でここしかないんです。「台風が来たらだめだよ。」って言われてたらね、「台風が来て全滅だよ」と連絡があって・・・。「どんなものでもいいですからお願いします」と言って何とか4キロ送ってもらってね。10日間程の限定メニューでしたね。・・・そんな物ばっかり探し求めてるんですよ。
経営者としてはナンセンスだね。採算が取れるか?と言われると、分からないね。お金に振り回されたくない、お金の為に生きてるんじゃないからね。最近、ふと自分の人生を振り返ってみると、「みんなに迷惑かけとるなぁ・・・」と思うね。よく言うでしょ、「男のロマンは女の不満。」ってね。
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| 【人生の集大成−川端風太朗】(2003.10.29オープン)
2店目の川端風太朗も川沿いにあります。私の名前が川端だからね。川端風太朗の屋号は作家の山田風太朗さんにちなんで名づけました。彼の生き方に共感しているんです。
川端風太朗はヴィラージュで出来なかった部分をやりたかった。お菓子だけでなく建物・家具、全てにこだわっています。最高の癒しの場を提供出来れば・・・。私の人生の集大成です。

ケーキとお茶を楽しめるテラス部分
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| ■取材を終えて・・・つぶやき・・・
実は、ヴィラージュ川端は私の超ご用達のお店です。
我が家のイベントに川端のケーキは欠かせません。
お店を訪れる度に笑顔で話しかけて下さったり、またオーナーが花畑で土いじりをされている姿を拝見させて頂いてます。人間の大きさ、おおらかさ。全てのものを受け入れてくれそうな、そんなオーラを持たれています。オーナーのお人柄に触れたくて訪れるファンも多いはずです。少なくとも私はその一人です。
以前から一度お話を伺ってみたいと思っていました。念願かなって取材出来ました。
やはりと言うか、思っていた以上に素敵な方でした。
お店もケーキも人も・・・。ヴィラージュ川端そして川端風太朗を構成する全ての物は、訪れた人を暖かく迎え心を癒してくれるに違いありません。 |
| ・・・ちなみに・・・
写真撮りの為に再度訪れた時、やはりオーナーは花畑におられました。
原稿に目を通して頂いたところ、「話した事が活字になると・・・恥ずかしいなあ・・・これ程の事ではないんだけどなぁ・・・」と照れながら、少々困り顔でした。 |
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